村治奏一さんの爪

先日、NHK総合の「スタジオパークからこんにちは」に村治奏一さんが

ゲストで生出演されていました。

 

村治奏一さんと言えば姉に村冶佳織さん、

父親に村治昇さんのクラシックギタリストのサラブレッドです。

 

クラシックギターの柔らかな音色、聞いていてとても気持ちが良いです。

治療院の中でも時々、お姉さんの村冶佳織さんのCDをかけています。

気持ちが安らいで、良い治療ができるような気がします。

 

 

さて、そのTVの中でとても興味深い話がありました。

 

 

左利きの村冶さんですが、ギターを弾く時は普通のように左手で弦を押さえ、

右手で弦を弾くようです。

ですから、左の爪が長いと弦を押さえることができないので短く手入れされているのです。

逆に弦を弾く右手は全ての爪を伸ばし、それで弦を弾いているわけです。

その爪が全て異様な形をしていました。

 

 

ピック代わりの爪。

奏法は先生に習うことができるのですが、

爪の生え方は人それぞれ違うわけで先生に爪の形を教えてもらうわけにはいかない。

たから自分に合わせた爪の形を微調整し、角度や削り方を研究した。

爪切りから荒いヤスリ、目の細かい紙ヤスリと5種類くらいの道具を使っている。

 

というのです。

少しでも合わないと一点に弦の力が集中してしまい、

そこがすぐに欠けたりそこからヒビが入って瞬間接着剤で止める事もあったようです。

 

 

 

なるほど。

 

 

私がやっている治療法。

考え方などは勉強会などでお互いに議論を交わしながら、

より良い治療の考え方を勉強していきます。

 

しかし鍼は自分の手になじんだものの方が使いやすく、それは治療効果にも反映されます。

これは人に習うことはできず、自分で見つけるしかありません。

道具に頼らない先生もおられるでしょうが、それでも使い易い道具の方が良いのは当然です。

 

また、爪に関しても気を付けています。

切ったばかりの爪は角張っていて引っ掛かりがありますので、私も紙ヤスリを使います。

 

 

指先を使う仕事、いつも違う人間を相手にしている仕事。

業種は違いますが、かなり共通点があるようです。

高みにいる人、それを目指す人には

業種は関係ない共通のこだわりが無いといけないのかも知れません。