昨日は節分と言う事で、各家庭で豆まきが行われた事でしょう。
そもそも豆をまくというのは「追儺(ついな)の行事」から来ております。
鬼退治ですね。
炒った大豆を鬼に投げたら、鬼が逃げていった、と言うものです。
一年は春から始まるので、
それまでの邪気(鬼)を追い払ってから福を呼び込もう、といった意味なのでしょう。
この行事は「五行論」と大きく関わってきているようです。
左が相生関係、右が相剋関係です。
相生関係は、木は擦れて火を生み、火は燃え尽きて土になり、
土からは鉱物(金属)が生まれ、金属には水滴が付き、水は木を育てる、
と言う全てが助け合っている関係です。
相剋関係は、木は土を掘り、土は水を塞き止め、水は火を消し、火は金属を溶かし、
金属は木を切る、というライバル関係のようなものです。
この考え方などを用いて私は治療しているのですが・・・・・。
ま、そんな事はほっといて豆まきのお話ですね。
豆まきは右の相剋関係が主になっているようです。
今の時期は春「木」です。
鬼の持っている武器といえば金棒です。
と言う事で、五行に当てはめれば「金」と言う事になります。
「金属は木を切る」ですから今の時期の邪気になります。
この鬼「金」に勝つには「火」を用意すれば良いのです。
つまり、火で炒った大豆です。
「火」で「金」をやっつけ、しかもそれを人間が食べる。
鬼としては「人間っつう者は恐ろしいもんじゃ~」となるのでしょうね。
めでたしめでたし。
桃太郎も炒った豆を持って行けば良かったのかも知れませんね。
さて、今朝、仕事場に向かう途中、治療院の近所にこんな光景がありました。
ちょっと見えにくいので、近付いてみましょう。
ティッシュに包まれた大豆です。
ここら辺りには、節分の日の真夜中、
自分の年の数(だったかな?)の豆を十字路の真ん中に置くのです。
しかも、誰にも見られてはいけない。
これで厄を置いていくのでしょう。
この風習、岩国でも知らない地域があるようだし、極々狭い地域のものなのでしょうね。
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