刺さない鍼(はり)と他の鍼

当院では「刺さない鍼(はり)」を使用しています。

 

本来、鍼には大きく分けて「刺す鍼」「刺さない鍼」「切る鍼」の3種類がありました。

「刺す鍼」は最も一般的な鍼で、体内に鍼を刺入するものです。

「刺さない鍼」は皮膚表面に触れるか触れないかの距離で使います。

「切る鍼」はナイフのようなもので皮膚を切るときに使います。

これらは使い方や形は違いますが、全て「鍼」なのです。

 

これらに優劣は無く、

現している症状や患者さんの体力などによって使い分けることになります。

しかし、日本の法律によって出血させることを目的とした鍼は禁じられているため、

いくら効果があるとはいっても最後の「切る鍼」は微妙なものです。

 

また、刺す鍼が一般的なのは、鍼灸学校で主に教えられているからです。

後は治療家の勉強によって使う鍼が変わってきます。

「刺すから効く」とか「刺さないから効かない」のではなく、

「治療家がその鍼を上手く使いこなせるのかどうか」ということになります。

 

 

 

さて、当院では「刺さない鍼」を使用していますが、勿論、私は「刺す鍼」もできます。

しかし、「刺さないメリット」によって刺すことをしていません。

 

・はり治療の際の痛みが全く無い

・出血することが無いので衛生的(鍼の消毒は必須です)

 

勿論、デメリットもあります。

 

・治療しているのが患者さんに判りにくい

 

よく言われるのが「調子は良いけど、物足りない」です。

まあ、それほど治療する際の痛みは無いということです。

 

 

物足りないのを覚悟しておいでください。(笑

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