幸いにもうちの娘はあまりなかったように思います。
忘れているだけかも知れませんが、
あったとしても記憶に残らない程度だったのでしょう。
患者さん(の親御さん)から夜泣きの大変さを聞く度、大変気の毒に思えてしまいます。
1~2時間置きに起こされ、抱っこをしてもオッパイをあげても泣き止まない。
怒って泣き止むわけでもなく、どうしたら良いものかと途方にくれる。
そのうち親が不眠に陥り、家族揃って体調を崩してしまうようになります。
子供が泣く理由を言ってくれれば、これほど簡単なことはないのですが・・・・・。
夜泣きの原因は、大きく分けて2つあると思っています。
1つ目は精神的なもの。
2つ目は体調不良によるもの。
ま、これは大人も一緒で、
身体と精神面が共に良い状態でないと健康とは言えませんよね。
子供だってそうです。
2つの例を挙げてみます。
・精神的なものからくる夜泣きの例
生後半年の子で、2回の治療でほぼ良くなっていたのですが、すぐに再発。
よ~く家庭環境を聞くと・・・・・上にお兄ちゃんもおり家事も大変。
ベビーベッドで寝かしている際に時々泣くが、家事の大変さや、
あまり甘やかすのも悪いと思いそのままにしていることが多い。
「小さい時はなるべく可愛がってやる方が良い」とアドバイスしました。
お母さんが愛情を注げば子供は「守られている」と安心します。
生後半年ですから尚更でしょう。
つまり、寂しさからくる夜泣きだったようです。
なるべく抱っこやおんぶをして、かなり夜泣きが緩和されたようです。
お母さんは大変でしょうが、夜泣きから比べれば何てことはないでしょう。
・体調不良からくる夜泣きの例
一目見て、体調不良だと分かることも多いです。
その子は顔はむくみ色黒。
医師から「生まれつき腎臓が弱い」と言われたと。
家庭環境をよく聞くとそんなに問題ないようですが、厚着をさせ過ぎるようです。
やはり私も「腎の働きが悪くて水の巡りに悪影響が出ている」と診断し、治療。
その日おしっこがよく出て、夜はかなりよく眠れたが、効果が長続きしない、と。
やはり体調不良からくる症状は、その原因が改善されないと症状は消えません。
そのことを伝え、少し通ってもらうことになりました。
数度、治療をしていくとぼやけた顔が少しシャープになりました。
顔のむくみが改善されていった証拠です。
そして治療した日は眠れるそうなのですが・・・・・
しかし、腎関係は冬に症状がきつくなることが多く、もうしばらくかかる見込みです。
また、下半身は冷やさないように、上半身は厚着をさせないようにアドバイスしました。
その子はノボセて(暑がって)いるようでしたからね。
夜泣きで困っている親御さん、本当に大変でしょう。
夜泣きは必ず何かの原因があります。
判らなければ、物を言わない子供相手にどうすることもできません。
早く解決させ、楽しい育児ライフをお過ごしください。
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